情シス業務をベンダーに丸投げは危険!

公開日:2025/03/03 最終更新日:2025/03/04
危険

情シスとは、企業が業務で使用するネットワークそのものやルーター、PCなどのIT機器の管理、業務システムなどの構築を行う部署です。情シスは業務が膨大であるため、外部業者に委託することも少なくありません。今回は、外部業者に丸投げするリスクや内製化の方法、適切なアウトソーシングの方法を解説します。

情シス業務をベンダーに丸投げするリスク

情シス業務をベンダーに丸投げすることは、一見すると人材不足やコスト削減の解決策に見えるかもしれません。しかし、その裏には大きなリスクが潜んでいることを忘れてはなりません。

外部ベンダーにすべてを委託してしまうと、社内に情報システムに関するノウハウが蓄積されず、いわば「技術力の空洞化」を引き起こします。

これは、新たな技術やサービスが登場した際に、その導入や運用を自社だけで判断して実行していくことが困難になることを意味します。変化の激しいIT業界において、この「技術力の空洞化」は、企業の競争力を著しく低下させる致命傷になりかねません。

さらに、ベンダーへの依存度が高まると、対等な関係性を築くことが難しくなります。これにより、価格交渉や契約内容の見直しなど、自社にとって不利な条件を受け入れざるを得ない状況に陥るかもしれません。

また、ベンダー側の都合でサービス内容が変更されたり、担当者が変わってしまったりした場合、円滑なコミュニケーションが図れずシステムの安定稼働に支障をきたすことも懸念されます。

そして、最もリスクが高いのは、情シス業務がブラックボックス化してしまうことです。システムの全体像や運用プロセスが見えなくなることで、トラブル発生時の原因究明や再発防止策の実施が難しくなります。

これは、長期的にシステムの信頼性を損なうだけでなく、セキュリティリスクの増大にも繋がります。本来、情シス部門の役割は、会社のビジネス戦略を理解し、それを実現するためのIT戦略を立案・実行することです。

しかし、ベンダーへの丸投げによってこの機能が失われてしまうと、経営判断に必要な情報が得られなくなります。そうなると、適切なIT投資や戦略的なシステム活用ができなくなってしまうでしょう。

情シス業務の一部を外部に委託することは、有効な手段となりえます。しかし、すべてを丸投げしてしまうことは、自社の競争力や将来性を大きく左右するリスクを有していることを忘れてはなりません。

情シス業務を内製化する方法

企業の成長をIT面から支える情シス業務の内製化は、コスト削減やニーズへの柔軟な対応、ノウハウ蓄積といったメリットをもたらします。しかし、情シス業務の内製化は、決して容易な道のりではありません。

成功のためには、まず明確な責任者と専門チームによる体制構築が重要です。次に、現状の外部委託業務を調査・整理し、内製化する範囲を明確化します。無理なく着手するため、まずは比較的容易な業務から始め、段階的に範囲を広げていくと良いでしょう。

範囲が決まれば、詳細な手順書を作成し、担当者が変わってもスムーズに業務が継続できる体制を整えます。この際、外注先からの資料提供や専門サービスの活用も有効です。並行して、人員確保と教育も欠かせません。社内異動や新規採用、アウトソーシングなどを組み合わせ、柔軟に対応します。

さらに、継続的なスキルアップのための研修も重要です。そして、いよいよ業務を開始します。小規模から始め、問題なく運用できることを確認しながら徐々に範囲を広げましょう。

現場の意見を反映させて改善していくことで、質の高い内製化を実現できます。このPDCAサイクルを回すことで、情シス部門全体のレベルアップを目指しましょう。

適切にアウトソーシングを活用するのが成功のカギ

企業の競争が激化する中、情報システム(情シス)部門の役割は重要性を増す一方です。しかし、専門性の高い人材確保の難しさや、常に変化するIT環境への対応など、多くの企業が課題を抱えています。

こうした中、アウトソーシングを戦略的に活用することで、企業は限られたリソースを最大限に活かし、競争優位性を築くことが可能となります。従来、情シス業務のアウトソーシングは、コスト削減や業務効率化を目的とした「丸投げ」のイメージが強くありました。

しかし、それではベンダーへの依存度が高まり、自社の技術力低下や変化への対応力不足を招きかねません。真にアウトソーシングを成功させるには、自社が主体性を持って、業務の棚卸しや将来的なビジョンを明確にした上で、外部パートナーとの連携を図ることが重要です。

例えば、システム開発を外部に委託する場合は単に開発を依頼するのではなく、設計段階から自社も参画することでノウハウを蓄積し、将来的には内製化を視野に入れることができます。

また、ヘルプデスクや運用保守などの定型業務を委託する場合でも、業務フローの標準化やマニュアル整備などを並行して進めることで、ベンダー変更に柔軟に対応できる体制を構築できます。

アウトソーシングは、あくまで企業の成長を支援するための手段の一つです。重要なのは、自社の現状と将来ビジョンを踏まえてアウトソーシングを戦略的に活用することです。そうすることで、変化に強く、競争力のある情シス体制を構築していけます。

まとめ

企業の競争が激化する中、情報システム部門の役割は重要性を増しています。しかし、専門人材の確保や変化への対応など多くの課題も存在します。そこで、アウトソーシングを戦略的に活用することで、限られたリソースを最大限に活用し、競争優位性を築くことが可能です。しかし、従来のような「丸投げ」では、ベンダーへの依存や技術力低下を招く可能性があります。そのため、設計段階からの参画や業務フローの標準化などを進めることで、変化に対応できる強靭な情報システム体制を構築していくことが重要です。

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